[ソウル 7日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)の李昌ヨン総裁は7日、米国との金利差は為替レートに影響を及ぼしている数ある要因の一つだと指摘、最近のウォン安は先月の韓国の金利据え置きではなくドル高が原因だと述べた。
総裁は国内放送局が共同で主催したフォーラムで「為替レートは米国との金利差よりも、いつまでドル高が続くかに関する見解の変化に影響を受けている」と指摘。
利下げを協議するのは時期尚早だが、インフレ率が今年末にかけて3%に向けて低下し、中銀目標の2%に収れんすると自信を持てれば、利下げの検討を開始すると述べた。
韓国の2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.8%と、10カ月ぶりの低水準。市場では利上げ局面が終了したとの見方が強まっている。
韓国中銀は先月、政策金利を据え置き、インフレが予想通り鈍化の道筋をたどれば引き締めサイクルは再開しないという考えを示した。
ウォンは2月に対ドルで7%近く値下がりしたが、今月に入り1.8%反発している。
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