[ソウル 16日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)理事会メンバーのパク・ギヨン委員は16日、インフレ圧力の変化を見極めるため、当面は総合インフレ率よりもコアインフレ率を注視すべきだと述べた。
同氏は記者団に「インフレが中銀の予測に沿って緩和すれば朗報だが、個人的には今後はコアインフレ率の方を注視すべきだと考えている」と発言。
消費者物価指数(CPI)上昇率が短期的に大きく鈍化しても、前年同期の一部の要因が剥落したことが原因だろうと述べた。
金融政策スタンスを現在の引き締めモードから緩和モードに転換することを考えたことはないとも発言。
中銀は2月、政策金利を3.50%に据え置いた。
2月の総合インフレ率は前年比4.8%で、10カ月ぶりの低水準。変動の激しい食品とエネルギーを除くコアインフレ率は4.0%で、前月の4.1%から鈍化し、昨年8月以来の低水準となった。
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