[ソウル 21日 ロイター] - 韓国税関当局が公表した統計によると、10月1─20日の輸出は、前年同期比19.5%減少した。中国向けの輸出減少や半導体需要の世界的な低迷が響いた。
11.7%減を記録した9月の輸出よりも大きく落ち込んだ。エコノミストは、国内製造業の先行きが厳しいことが浮き彫りになったと指摘。半導体業界が今後の見通しを左右するとの見方を示した。
ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、Oh Suk-tae氏は「半導体は輸出で最も大きな部分を占めるため、輸出の回復を見極めるには半導体業界の動向を見る必要がある」と述べ、「半導体業界は底入れしたもようだが、大きく上向くのがいつになるか、また、どの程度のスピードで回復するかは不明だ」と説明した。
10月1─20日の半導体の輸出総額は、昨年末からの大幅な価格の下落を受けて、前年同期比28.8%減少した。半導体は輸出全体の約20%を占める。
中国向け輸出は前年比20.0%減少した。米国向けは17.4%、欧州連合(EU)向けは36.6%、それぞれ減少した。
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