[ソウル 5日 ロイター] - 韓国貿易協会(KITA)は5日、来年の同国の輸出が2020年以来初めて減少に転じるとの見通しを示した。IT需要の低迷、原油価格の下落、世界経済の回復の遅れが背景。
来年の輸出は4.0%減少する見通し。今年は7.1%増の6900億ドルと、過去最高になる見込み。世界6位になる可能性が高いという。
20年の輸出は5.5%減だった。新型コロナウイルスの流行で世界のサプライチェーンが混乱した。
KITAは「新型コロナ、ウクライナ危機という世界経済の予想外の変数は来年、少なくとも段階的に緩和する見通しだ」とした上で「ただ輸出入は、構造的に続いている米中対立や、過去2年間で悪化した対外環境の累積的な影響に左右される」と述べた。
来年の輸入は8.0%減少する見通し。今年は19.5%増となる見込み。原油価格の段階的な下落が背景。
来年の貿易赤字の予想は138億ドル。今年は450億ドルの見込み。
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