[ソウル 9日 ロイター] - 韓国統計局が9日発表した雇用統計によると、5月の失業率(季節調整後)は3.8%と、昨年8月以来の低水準だった4月の3.7%から小幅上昇した。ただ、就業者数の大幅増加傾向は続いており、労働市場の緩やかな改善期待を後押しする格好となった。
就業者数は前年同月比61万9000人増。4月は65万2000人増と、2014年8月以来の大幅増を記録していた。
内訳を見ると、雇用が増加したのは主に医療・社会サービス、建設、輸送・倉庫業。一方、小売業は引き続き低迷しており、前年同月比で13万6000人減少した。
宿泊施設や飲食店では約4000人の雇用が増加したが、前月の6万1000人増を大きく下回った。
韓国は週内にも、現在実施している新型コロナウイルス対策規制を延長するかどうかについて発表する。現在は5人以上の集会を禁止し、ソウル首都圏では飲食店を含むほとんどの企業の営業を午後10時までとするよう指示している。
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