[ソウル 19日 ロイター] - イラン外務省は、同国について韓国の尹錫悦大統領がアラブ首長国連邦(UAE)の「敵」と発言したことに抗議するため、韓国大使を呼び出した。イラン国営メディアが報じた。
尹氏は今週初め、アブダビに駐留している韓国軍部隊に演説した際、韓国とUAEは「非常に似た」状況にあり、それぞれが「敵、最大の脅威」として北朝鮮とイランに直面していると述べた。
国営イラン通信(IRNA)によると、イランのレザ・ナジャフィ外務次官(法務担当)は尹氏の「介入主義的発言」に抗議するため、18日に駐イラン韓国大使を呼び出した。
同次官は「イランとペルシャ湾諸国の大半との深く根付いた友好的な関係を指摘」し、尹氏の発言は「地域の平和と安定を損なう」と述べたという。
尹氏側は発言について、兵士を激励する意味合いがあったと説明。韓国外務省は17日、イラン政府に説明を行い、二国間関係を発展させるというコミットメントに変わりはないと表明した。
韓国の野党議員は今回の件を「外交上の大失策」と非難。与党内の一部からも発言にもっと注意すべきだったとの声が出ている。
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