[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、同国が兵器開発に使用される可能性のある戦略物資を北朝鮮に輸出し、国連の対北朝鮮制裁に違反していると日本側が指摘したとされることについて、韓国政府への「重大な挑戦」という認識を示した。
日本政府はフッ化水素など半導体材料3品目について韓国への輸出管理を強化したが、国内では複数のメディアが、フッ化水素は韓国経由で北朝鮮に輸出された場合、化学兵器製造などに転用される恐れがあると報じている。
文大統領は「韓国は世界的な輸出規制や制裁規則を忠実に守っているほか、朝鮮半島の関係や平和の推進に最大限の努力を行っている」と説明。その上で日本による半導体材料の輸出規制強化は日本経済により深刻な打撃を与えることになると指摘し、日本政府は協議に応じるべきとの考えを示した。
*内容を追加しました。
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