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韓国憲法裁、朴大統領を罷免:識者はこうみる
2017年3月10日 / 04:07 / 8ヶ月後

韓国憲法裁、朴大統領を罷免:識者はこうみる

[東京 10日 ロイター] - 韓国の憲法裁判所は10日、朴槿恵大統領の罷免を言い渡した。これにより、朴大統領は失職し、60日以内に大統領選挙が行われる。韓国で民主的な選挙で選ばれた大統領が失職するのは初めて。市場関係者のコメントは以下の通り。

<IBKアセット・マネジメントのディレクター、KIM HYUN-SU氏>

株式市場を覆っていた不透明感は和らぐだろう。物事に秩序が戻り、良い方向に進むだろう。大手財閥が法的な罰を受けたとしても、不確実性が部分的ながらも払しょくされたことで、過去よりも一段と良い方向に向かうと考えられる。

<HDCアセット・マネジメントのファンドマネジャー、PARK JUNG-HOON氏>

憲法裁の判決は、市場の不透明感払拭に寄与するとみられる。財閥改革を重視するリベラル政党が政権につけば、サムスン電子(005930.KS)などの株価が圧迫されるだろう。

<豪コモンウェルス銀行(シンガポール)のアジア通貨ストラテジスト、アンディ・ジー氏>

罷免は予想されていた。一方で、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を巡る状況は、韓国と同国の最大貿易相手国である中国の間でエスカレートしていく。政治面でも新たに選挙が行われることから不透明感は残る。

こうしたことから、韓国ウォンは1つの小さな問題は解決されても、3大悪材料が重なっている。われわれは引き続き、ドル高も背景に、ドル/ウォンが1200ウォンに向かって上昇していくと見込んでいる。

<キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、クリスタル・タン氏>

 3月10日、韓国の憲法裁判所は、朴槿恵大統領(写真)の罷免を言い渡した。写真は韓国ソウルで昨年2月撮影(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

大統領罷免と新たな大統領の就任は、短期的には経済成長見通しに寄与する。正常な状態に戻ることで、政治スキャンダルで落ち込んでいたセンチメントは押し上げられ、財政刺激策への道が開ける。

それを踏まえた上で、景気の大幅回復はないと見込んでいる。高水準の家計債務、造船業界で進行中のリストラ、海外からの向かい風の強まりで、経済成長は停滞するだろう。

<明知大学校(ソウル)の政治学教授、SHIN YUL氏>

裁判所の判断は、大統領に権限が集中し過ぎた場合に何が起きるかという問題を浮き彫りにした。

このような残念な出来事を繰り返さないためには現在の大統領制度を見直し、防止策を検討する必要がある。

次の大統領が誰になるかよりも、どのように憲法改正を行うかについて議論を重ねることが必要と考える。

社会不安はしばらく続く可能性があるものの、裁判官の判断は全員一致しており、ある程度の不安は軽減されるとみられる。

一部の保守派有権者は裁判所の判断を受け入れ、大統領が過ちを犯したと考えるだろうが、リベラル派には政権を渡したくないだろう。

*写真を差し替えて再送しました。

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