[ソウル 13日 ロイター] - 韓国石油化学工業協会は13日、トラック運転手による大規模ストライキの影響で、加盟企業の工場からの製品出荷が平均で90%落ち込んだと発表した。ストは7日目に突入し、自動車や鉄鋼メーカーなども在庫が積み上がる中、操業の縮小を余儀なくされている。
同協会によると、労働組合「貨物連帯」に所属するトラック運転手の輸送拒否で、蔚山、麗水、大山の各都市にある大型石油化学コンビナートが打撃を受けている。
2万2000人強が加盟する同労組は燃料価格高騰に抗議すると同時に、年内に廃止される予定の最低賃金を保証する補助金制度の延長を要求している。これまで政府と4回の会合を開いたが、妥協点は見いだせていない。
韓国鉄鋼大手ポスコは12日、13日から一部工場の操業を停止すると発表。現代自動車も一部生産ラインの操業を縮小し、セメントメーカーも生産を減らしている。
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