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韓国トラック運転手が職場復帰、スト終結

 ストライキに参加していた韓国のトラック運転手が15日、職場復帰した。写真はストの様子。韓国の麗水で9日撮影。提供写真(2022年 ロイター/Yonhap)

[ソウル 15日 ロイター] - ストライキに参加していた韓国のトラック運転手が15日、職場復帰した。労働組合と国土交通省が14日深夜、最低賃金保証について暫定合意したことを受けた。これにより、港湾や産業拠点を機能不全に陥れた全国規模のストライキは終了した。

8日間に及んだストライキは韓国経済に12億ドル以上の損害を与えた。

労組の釜山支部の関係者は「2─3日中に釜山港の労組組合員全員が職場に復帰する」と述べた。

15日の株式市場では、現代自動車が4%上昇。ハニル・セメントは一時7%急伸した。

現代自動車は「蔚山工場の生産は正常化した」と表明。鉄鋼大手ポスコも製品の陸上輸送を再開するとコメントした。

革新系最大野党「共に民主党」は、今回の合意を歓迎するが、最低運賃保証の問題は法制化が必要だと主張。トラック運転手を取り巻く環境を根本的に改善する必要があると訴えた。

労組と同党委員会は共同声明で「与党は仲介役にとどまらず、(最低運賃制度を)直接促進すべきだ」と表明した。

労組関係者によると、最低賃金保証を巡っては政府・与党が恒久的な制度とすることで合意したのか、単なる時限措置の延長で合意したのか混乱が生じている。

企業団体の韓国貿易協会は、最低運賃制度について「市場機能を考慮に入れておらず、荷主に一方的な負担をかけることで」生産の減少と国際競争力の低下につながると批判した。

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