[ソウル 15日 ロイター] - 韓国公正取引委員会は、米電気自動車(EV)大手テスラがバッテリー性能を誇大広告したとの調査結果を受けて罰金を科すことを検討している。公取委の当局者が16日、明らかにした。
当局者によると、公取委は「モデル3」を含む一部モデルの航続距離を誇大広告し、公正な表示・広告に関する法に違反したとの報告書を同社に送付した。
当局者はロイターに、法令違反の度合いと制裁の程度を決めるために会議を開く予定だと明らかにした。
テスラはウェブサイトで、モデル3は1回の充電で528キロ走行できると説明している。公取委は、気温がマイナスになると航続距離はこれより短くなる可能性があると指摘している。
アナリストは、大半のEVは寒い気候下で航続距離が短くなると分析している。
これとは別に公取委は、オンラインで車両を購入した顧客が注文を取り消しても注文手数料を返金しなかったとして、テスラに罰則を科すかどうか検討している。
聯合ニュースによると、テスラはオンラインで車両を購入する顧客に10万ウォン(84ドル)の手数料を支払うよう求めているが、注文が取り消されても返金していなかった。
テスラのコメントは得られていない。
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