[ワシントン 14日 ロイター] - 宇宙企業ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスは14日、商業宇宙旅行サービスの提供を2022年第4・四半期まで延期するとしたほか、年内は新たな試験飛行を実施しないと表明した。
米連邦航空局(FAA)は9月2日、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船「スペースシップ2」に対し、ヴァージンの創業者リチャード・ブランソン氏が搭乗した7月の飛行に関する降下時異常報告書がまとまるまで飛行を禁じた。9月29日には調査を終えたとして、飛行禁止措置を解除していた。
ヴァージン・ギャラクティックは9月、スペースシップ2の新たな飛行を早ければ10月半ばに予定しているとしていた。
ただ、同社は14日、まずはパフォーマンス強化プログラムを開始し、終了後に試験飛行を実施すると説明。その後に商業サービスを始めるとした。最近の研究室での試験で結合部分に使用される素材の「強度限界が低減する可能性」が示されたという。
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