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ソニーが新会社設立、衛星レーザー光通信装置を製造へ

 ソニーグループは6月2日、軌道上の小型衛星がレーザー光で互いに通信するための装置を製造・供給する新会社「ソニー・スペース・コミュニケーションズ」を設立したと発表した。ニューヨークで2019年1月撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[ワシントン 2日 ロイター] - ソニーグループは2日、軌道上の小型衛星がレーザー光で互いに通信するための装置を製造・供給する新会社「ソニー・スペース・コミュニケーションズ」を設立したと発表した。

1日に設立された新会社はレーザー技術を活用し、無線周波数のボトルネックを回避することを目的としている。この装置は宇宙空間の衛星と、地上局との通信を行う衛星の間で機能する。

同社は、最初の商用装置が宇宙で稼働する時期や、既に顧客が決まっているのかどうか、これまでの投資額については明らかにしなかった。

軌道上には約1万2000基の衛星がある。宇宙関連各社がロケット打ち上げコストを削減し、アマゾンやスペースXなどの企業がインターネット通信を世界中に広げるために低軌道衛星の広大なネットワークを構築する中、その数は今後数年で急速に増加する見込みだ。

新会社は「軌道上で使用されるデータ量も年々増加しているが、利用できる電波の量は限られている」と指摘した。

スペースXは独自のレーザー通信装置を社内で製造し、昨年に「スターリンク」衛星に搭載して初めて打ち上げた。

ソニーは、2020年に国際宇宙ステーションから日本の地上局にレーザー光で高精細画像データを伝送する実験に成功したと発表した。

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