[マドリード 20日 ロイター] - スペインのカルビニョ経済相は20日、ユーロ圏諸国の利回り格差拡大に対処する欧州中央銀行(ECB)の最近の措置を称賛し、分断リスク回避に向けたポジティブな対応だ指摘した。
ECBは先週臨時会合を開催し、国債利回りの格差拡大によるユーロ圏市場の分断を防ぐ措置を検討すると表明。最近終了した新型コロナウイルス危機対策のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で買い入れた債券の償還資金の再投資を柔軟に運用することを決めた。
カルビニョ氏は金融関連のイベントで「ECBが欧州債券市場の分断を防ぐために迅速かつ果断に行動して憶測を抑制したことは、非常にポジティブだ」と述べた。過去1週間に見られた市場の変動は明らかに各国のファンダメンタルズに合致していないと指摘した。
また、各国政府は世界的なインフレの上昇と長期化のシナリオに対処する必要があると述べた。
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