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カタルーニャ独立派、政府との対立巡る「3つのシナリオ」
2017年10月4日 / 04:17 / 19日前

カタルーニャ独立派、政府との対立巡る「3つのシナリオ」

[マドリード 3日 ロイター] - スペイン北東部カタルーニャ自治州は、独立を巡る1日の住民投票後、独立派が中央政府による「投票妨害」に抗議して街頭デモを行い、労組がストライキを実施するなど混乱状態に陥っている。

 10月3日、スペイン北東部カタルーニャ自治州は、独立を巡る1日の住民投票後、独立派が中央政府による「投票妨害」に抗議して街頭デモを行うなど混乱状態に陥っている。写真はバルセロナで、独立派の旗を掲げる学生(2017年 ロイター/Enrique Calvo)

当局の発表によると、住民投票は開票率95%の段階で賛成票が90.1%を占めたが、投票率は40%強にとどまった。中央政府は投票を違法で無効としている。

独立派と中央政府の対立の行方として、3種類のシナリオが考えられる。

◎エスカレート

プチデモン州首相は約束通り一方的に独立を宣言する。この場合、中央政府は、同州の自治権を剥奪して中央政府の規則に従わせる憲法第155条を発動し、カタルーニャ州議会選挙へと進みそうだ。

同州議会は現在、独立派政党が極左団体の支持を得て辛うじて過半数を抑えている状態。住民投票前の世論調査によると、選挙になればこれらの党派は政権を失いそうだ。

ただ、1日は警官隊が住民投票を阻止するためゴム弾を使用するなど住民と衝突し、反発を買ったため、独立派が勝つ可能性も出てきた。

選挙で独立派が勝てば、ラホイ首相の政権運営能力が疑問視されそうだ。中央議会の野党は、不信任決議を通して首相を引きずり下ろせるだけの議席を欠いているが、カタルーニャ問題で他党からの支持が得られなければ、首相は解散総選挙を余儀なくされるかもしれない。

昨年行われた2度の選挙で、ラホイ氏は少数与党政権の首相に選出されており、次の選挙でも同様の結果になるかもしれない。

◎対話

カタルーニャ州議会が独立宣言を断念すれば、ラホイ首相はプチデモン州首相と話し合いの座につき、税制の変更や財政自治権の拡大など、同州との新たな合意を模索するかもしれない。

中央政府のモントロ財務相とデギンドス経済相は、同州が完全に独立を放棄するなら上記の可能性があると示唆している。

プチデモン州首相はまだ独立宣言を行っておらず、熟考の期間だと述べてこの可能性に含みを残している。

ただ、住民投票当日の暴力的な出来事や、3日のデモやストを経て、州首相は中央政府に屈服せず決然と立ち向かおうと考えるかもしれない。

◎法廷闘争

カタルーニャが独立宣言を行わず、ラホイ首相との対話も成立しない場合、中央政府はこの問題を憲法裁判所に持ち込む可能性もある。

カタルーニャの指導者に対して法的・財政的な措置が採られれば、憎悪がさらに煽られて抗議行動が広がり、双方の指導者は困難な立場に陥りそうだ。

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