for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

台湾南部に位置する高雄の街と夜空は、「2022台湾ランタンフェスティバル」の幕開けとともに、きらびやかな光に包まれることになるだろう。

2月1日から28日間にわたって開催されるこの祭典は、長き伝統と現代的な革新を融合し、訪れる人々を魅了する。昔ながらの手法でランタン作りをする職人と、世界各国から集まった気鋭のアーティストたちが繰り広げるコラボレーションが、この度初めて実現するのである。

高雄市の衛武営国家芸術文化センターと、同市内の愛河湾地区で開催されるこのフェスティバルでは、高速・低遅延の5Gなどの最先端技術を駆使した遠隔アート作品など、伝統的なランタンアートが今日の世代にいかにして受け継がれ得るかを来場者に伝えるため制作されたインタラクティブな体験コンテンツが各種用意されている。

歴史的ルーツ

1990年に始まったランタンフェスティバルは、旧暦の元旦から数えて15日目に旧正月の終わりを祝う、伝統的な民俗行事から着想を得ている。何世紀にもわたり、中国の人々は暗い街中を紙で作られた提灯を灯して歩き、新年の到来を告げてきた。近年、そのデザインはより精巧に、かつ冒険心溢れるものとなっている。

今年は、アーティストによる独自の解釈によって作られた光の作品に、高雄の街が包まれ美しく輝く。中でも最も目を引くインスタレーションの一つが、挑発的な一面も秘める「スマホと生きる人々 - Absorbed by Light」と題されたイギリスのアーティスト、ガリ・メイ・ルーカスとドイツのカロリーヌ・ヒンツによるコラボレーション作品だ。

Dayi Pier 2の倉庫前に展示されるこの作品は、比較的シンプルなデザインながら、刺激的なテーマを提示する。二人のアーティストは、この作品を通して、携帯電話が現代社会に多くの恩恵をもたらす一方で、私たちの多くが画面越しに届けられる仮想現実に過度に浸り、人間のみならず周囲の現実世界をないがしろにしていることを示唆するのだ。私たちは、かつてないほど繋がっていながら、身近なところから切り離されているのである。

風に吹かれて

より幻想的な「叫んでみよう!願いが叶う池 - Wish Blow」と題された作品では、幾何学的な球体のデザインが、子どもの頃に願い事をして息を吹きかけ、風に乗って運ばれていくのを見つめたタンポポの種子を連想させる。モナコ在住のアーティスト、ヘレン・イーストウッドとローラン・ブランが制作した28個のまばゆい球体は、Zhan Erku Plaza(棧貳庫)を照らし、訪れる人々はその光の創造物を眺めながら願い事をするように促される。そうして鑑賞者たちが夢見る勇気を抱くことが、より良い未来へ繋がる鍵になるとイーストウッドとローラン・ブランの2人は信じているのである。

スチームパンクムーブメントに着想を得たオーストラリアのアミーゴ&アミーゴ・ライトインタラクティブ・デザインスタジオは、「海の怪物の幻想曲 - Octopoda」を高雄で披露する。光と海からインスパイアされた巨大な8本足の生物で、その触手は鉄の樽から出来た太鼓に繋がり、叩くと光の輝きが手足の先から体へと流れ出す仕組みになっている。

このインスタレーションの成功には、来場者の参加が不可欠だ。人々が太鼓を叩き、手足を光らせることで作品は完成する。デザイナーたちは光と音の繋がりを探求するこの作品が、近年の試練を乗り越えてきた人々に新たな活力を与えることを願ってやまない。

衛武営で伝統と自然が出合う

衛武営の会場では、アーティストであり学者でもある安聖恵の作品「南島の眼 - Mata of Austronesia」が、現代社会で古くからの伝統が失われつつあることへの危機感を表現する。「Mata」とは、台湾の先住民族であるルカイ族や、南太平洋に散在するコミュニティにおいて「目」を意味する言葉であり、その「目」を模した作品の中央には炎が灯る。

スズランの花びらを想起させる、光をモチーフにしたデザインに包まれた作品は、ルカイ族が現代社会から強いられている現実を訴えている。しかしその炎は、命の連続性や祖先とのつながり、人々の間に存在する結束、そして伝統的な生活様式を守り続けることへの献身を思い起こさせるのである。

また「植光・花 - Lighting Flower」と題されたインスタレーションは、この困難な時代に希望の光となるよう構想された作品だ。ポッドのような植物が湖畔の芝生に広がり、揺らめく虹色の光を夜空に放つ。デザイナーはこの光が、人々、特に第一線で働く医療従事者やウイルスの危険にさらされている人々を導き、新たな希望を与え、未来への新しい夢を育むものであって欲しいと語っている。

シグネチャーランタン

今回のフェスティバルにおける最も象徴的な作品の一つは、ランタンデザイナー、ベンソン・ルーと著名な書道家、董陽孜の国境を越えたコラボレーションから生まれた。2人はフェニックスを意味する「鳳」という漢字を、台湾原産のキジが山の上で羽を広げる姿へと変容させている。

最後に、高雄の街を照らす「メインランタン – 鳳彩飛舞(ほうさいひぶ) - Flying Phoenix」のランタンは、光と照明の美学を通して、この街が誇る市政の手腕を発揮し、同時に高雄の名を世界に広めることになるだろう。

2022年台湾ランタンフェスティバル

ランタンフェスティバルの主催者と参加アーティストは、来場者が昨年の困難を、ほんのひと時でも忘れて、この比類のない五感の饗宴を楽しんでくれることを願っている。

2022年台湾ランタンフェスティバルの詳細はこちらから

ロイター編集部は、このコンテンツ制作には関わっていません。このコンテンツはロイターの広告グループの中にある「ロイター・プラス」により制作されたものです。「ロイター・プラス」に関心をお持ちの方はこちらからお問い合わせください。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up