[モスクワ 22日 ロイター] - 世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット」(AIU)は22日、ドーピング違反の疑いがあった男子110メートル障害のセルゲイ・シュベンコフ(ロシア)に関し、「真に例外的な」事例として潔白と結論付けた。
シュベンコフは、昨年12月に競技会外検査の検体から低濃度のアセタゾラミドが検出されていた。アセタゾラミドは世界反ドーピング機関(WADA)が定める禁止リストに含まれており、競技中および競技外の両方で禁じられている。
2015年世界選手権で金、19年同大会で銀メダルを獲得したシュベンコフは、家族の服用した薬の残留と関連していると主張しており、AIUも徹底的な調査の末に「家族の治療に使用された薬の残留物を意図せずに摂取したことに起因する」と認め、「真に例外的」と判断した。
この決定により、シュベンコフは来月開幕の東京五輪出場の道が開ける。ロシアは組織的なドーピング違反により国家としての五輪参加は認められておらず、潔白が証明された選手は「ロシア・オリンピック委員会」の選手団として中立の立場で出場する。
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