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テニス=大坂なおみが記者会見で涙、一時退席する事態に

 女子テニスの世界ランク2位、大坂なおみは16日、米オハイオ州シンシナティで行われた記者会見でメディアを都合よく利用しているのではないかとの質問を受けた際、涙を見せ、一時退席した。東京で7月撮影(2021年 ロイター/Mike Segar)

[16日 ロイター] - 女子テニスの世界ランク2位、大坂なおみ(23)は16日、米オハイオ州シンシナティで行われた記者会見でメディアを都合よく利用しているのではないかとの質問を受けた際、涙を見せ、一時退席した。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンの会見では地元記者が大坂に対し、メディアの高い注目度によるメリットを受けているにもかかわらず、報道陣と話すのは好きではないと指摘。大坂はこれに対する返答を思案しながら、涙を浮かべた。

大坂は「私はもっと若い頃からメディアに注目され続けてきた。それには自分のバックグラウンドも関係していると思う」とコメント。「私のツイートや発言が注目されることついて、私はどうすることもできない。その両方のバランスの取り方がまだよく分からない。記者のみなさんと同じように、それを理解しようとしている段階だと思う」と述べた。

別の記者が、今大会の賞金を地震で被害が出ているハイチに寄付することなどについて質問を始めたところで、大坂は涙を拭った。進行役が会見の一時中断を告げ、大坂はいったん退席したが、落ち着きを取り戻してから会見を再開した。

大坂は5月に全仏オープンを棄権し、数年来うつ病に悩まされてきたと告白。質問の内容によってはメンタルヘルスに大きな影響を受けるとして、全仏オープンでは記者会見に応じないと表明していた。その後、ウィンブルドン選手権も欠場していた。

大坂はこの日の会見で、東京五輪ではメンタルヘルスの問題について打ち明けたことについて「本当に良いことをした」と他のアスリートから声をかけられ、驚いたと明かした。「自分のしたことを誇りに思う。必要な行為だった」と語った。

大坂の代理人はロイターへの文書で、メディアとの関係について質問した地元記者は「威圧するのが唯一の目的だったのは(会見に参加した)誰の目からも明らかだった」と批判した。

*カテゴリーを追加し、誤字を修正して再送します。

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