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五輪=エムボマ、マシリンギの躍進で性分化疾患選手への議論再燃

 男性ホルモンのテストステロン値が高くなる性分化疾患と診断されたクリスティン・エムボマ(写真)、ベアトリス・マシリンギが東京五輪の陸上女子200メートルで決勝に進出したことで、DSD選手に関して再び議論が生まれている。東京で2日撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)

[東京 3日 ロイター] - 男性ホルモンのテストステロン値が高くなる性分化疾患(DSD)と診断されたクリスティン・エムボマ、ベアトリス・マシリンギ(ともにナミビア)が東京五輪の陸上女子200メートルで決勝に進出したことで、DSD選手に関して再び議論が生まれている。

DSDの女性アスリートはテストステロンの血中濃度が男性と同範囲にあり、それが競技面で有利に働くとみられるため、世界陸連(WA)は「公平な競争の場」を守るため制限を設けた。2018年に定められた最新の規則では、DSD選手は大会の6カ月前までに薬を服用してテストステロン値を基準値以下に抑えない場合、競技への参加が禁止されている。

2016年リオデジャネイロ五輪の800メートルで2連覇を成し遂げたキャスター・セメンヤ(南アフリカ)はこの規制に反発し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えるなどしたが認められず、3連覇の夢は大会前に絶たれた。また同競技の銀、銅のメダリストも規定の対象者となった。

一方で、競技参加制限はDSD選手の優位性が認められるというデータが示された400メートルから1マイル(約1600メートル)までの競技に限られている。エムボマ、マシリンギは本来の400メートルには規定違反で出られなかったものの、200メートルは規定対象外により出場していた。

その200メートルで両者は高いパフォーマンスを見せ、エムボマは20歳以下の記録としては世界新となる21秒97をマーク。さらに同決勝でエムボマは21秒81で銀メダルを獲得し、マシリンギは6位に入った。

南アフリカのスポーツ科学者は自身のブログで「テストステロンがすべての競技において優位性をもたらすことは周知のことだが、政策上では一部の競技にしか存在しないというパラドックスが生じている」とWAの規定に疑問を投げかけている。

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