[29日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、同国へ侵攻するロシア選手の2024年パリ五輪への参加を認めることは「テロが何らかの形で容認される」ことと等しいと述べた。
国際オリンピック委員会(IOC)は25日、アジア・オリンピック評議会(OCA)からアジア開催の国際大会にロシアとベラルーシ選手が出場できるようにする提案を受けていたと明かし、「OCAからの提案を歓迎し、高く評価する」と述べた。
中国の杭州で9月23日から10月8日に行われるアジア大会はパリ五輪の予選も兼ねており、両国選手の参加が認められれば五輪出場へ向けた第一歩となる。
27日にパリ五輪からロシア勢を排除することを目的に運動を開始すると述べていたゼレンスキー大統領は、その一環としてマクロン仏大統領に書簡を送ったと発表した。
ビデオ演説で「IOCのロシア選手を五輪に戻そうとする試みは、テロが何らかの形で容認されると全世界に伝えようとするもの」とし、ロシアが「(五輪や)その他のスポーツイベントを自国の侵略や狂信的愛国主義のプロパガンダとして利用すること」は決して許されてはならないと強調した。
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