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ブログ:燃え尽きた浅田真央、悔いなき引退
2017年4月12日 / 04:04 / 8ヶ月前

ブログ:燃え尽きた浅田真央、悔いなき引退

伊賀大記

 4月12日、写真は都内で引退会見に臨むフィギュアスケートの浅田真央選手(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[12日 ロイター] - スポーツ選手は、自分の中に「木」を持っているのだと思う。つらく苦しい練習を耐え、試合でその「木」を真っ赤に燃やしていく。

燃やす「木」がなくなったら引退だ。まだ燃えそうな部分を残して辞める人もいるし、燃え尽きるまで現役を続ける選手もいる。どちらがいいというわけではない。他人がどうこう言う問題ではないだろう。

フィギュアスケートの浅田真央(26)は、燃え尽きることを選んだ。ソチ五輪の後、世界選手権で最高の演技と結果を残しても止めなかった。「ハーフハーフ」の1年間を過ごした後、現役続行を決断した。

──関連ブログ:浅田真央は「笑顔」だったのか

「その時に選手生活を終えていたら、今も選手として復帰することを望んでいたかもしれません」(本人のブログより)

2度の五輪でつかめなかった金メダルを今度こそ取れると確信したわけではないだろう。しかし、自分の気持ちを納得させるためには、その道しかなかったのだ。

ケガもありトリプルアクセルが飛べなくなった。16年12月の全日本選手権では自己最低の12位に沈んだ。成績は出なかったので、外からはわからなかったが、もがきながら、浅田の「木」はメラメラと燃えていたのだと思う。

全盛期のときに辞めればよかったという意見もあるかもしれないが、それでは完全燃焼できなかったのだ。

10日、浅田は引退を発表した。あしたのジョーではないが、選手としての浅田真央が真っ白に燃え尽きたからではないか。

現役引退を表明したフィギュアスケート女子の浅田真央選手(26)は12日、引退を決意した理由について、全日本選手権での惨敗が引退のきっかけになったと自身の心境を語った。気持ちも体も出し切ったので悔いはないと述べた。(ナレーションなし)

「悔いはない」と会見で言い切った浅田。結果として目標としてきた平昌五輪への出場は果たせず、悔しい気持ちがないわけではないだろう。しかし、フィギュア選手としての「木」は真っ白な灰になるまで使い切った。

「人生の中の1つの通過点だと思っています」(同)

次の「木」は何だろう。楽しみだ。

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