[チューリヒ 25日 ロイター] 国際サッカー連盟(FIFA)は、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で全敗した北朝鮮代表チームが同国政府から処罰されたとの疑惑が事実ではないとの見解を示すとともに、調査を終了した。
FIFAは公式ウェブサイト上で「北朝鮮サッカー協会はFIFAに対し、キム・ジョンフン代表監督も含めチームの全メンバーが通常通り練習を行っていると明言した」との声明を発表。監督が処罰を受けたとの報道は事実無根であり、そうしたことは一切行われていないとの北朝鮮サッカー協会のコメントも伝えた。
韓国メディアなどは、代表チームが帰国後に平壌の人民文化宮殿で、政府高官、学生、ジャーナリスト400人を前に、「思想批判」を受けたと伝えていた。報道によれば、選手たちはW杯でのプレーについて6時間も批判の嵐にさらされたというが、FIFAは、北朝鮮では通常のことであり、中傷ではないとの認識を示した。