[ローザンヌ 12日 ロイター] 国際オリンピック委員会(IOC)は12日、スイスのローザンヌで理事会を開き、東京などが立候補している2020年五輪で実施する25の「中核競技」を選定。昨年のロンドン五輪で実施された26競技のうち、レスリングを除外することを決定した。
理事会はレスリング、近代五種、テコンドー、ホッケー、カヌーから投票で中核競技から外れる1競技を決め、レスリングは近代五種との決戦投票で敗れた。
レスリングは初めて五輪が行われた1896年のアテネ大会以来実施されてきた競技。20年大会については野球・ソフトボールや空手、スカッシュなどの7競技とレスリングが追加候補の1枠を争うことになり、5月の理事会で追加候補が絞られる。
IOCのスポークスマンは理事会後に取材陣に対し、レスリングが問題なのではなく、五輪にとって何が最善かを検討した結果であるとコメント。プロセスが終了したわけではないとしながらも、「IOC理事会は最高会議である」と述べたことから、レスリングの実施が復活する可能性は低いとみられている。
世界180の国と地域が加盟する国際レスリング連盟(FILA)は、IOC理事会の決定は大変な驚きであるとの声明を発表。IOCを説得するために必要なあらゆる措置を講じるとし、来週にも対策を話し合う会合を開くと明らかにした。
20年五輪の開催地と実施競技は、9月にブエノスアイレスで行われるIOC総会で最終決定される。
*見出しを変えて再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」