[19日 ロイター] - 欧州サッカー連盟(UEFA)は、カタールでの開催が決まっている2022年ワールドカップ(W杯)について、夏季に行うことは不可能との見解を示した。
国際サッカー連盟(FIFA)のジム・ボイス副会長は、テレビ局スカイとの電話インタビューで、「UEFAは理事会で、酷暑のカタールでW杯を開催することは不可能との意見で全員が一致した」とコメント。今後、カタール側も含め解決策を協議することになると述べた。
W杯が通常開催される6月から7月にかけて、カタールでは酷暑となるが、同国の招致委員会はスタジアムに冷房を完備し、約28度に保つため夏季の開催は可能と述べてきた。しかし、スタジアムを離れたところでファンが猛暑にどう対応すればいいのかという点が問題視されており、冬季開催案が浮上している。
FIFAは10月の理事会で開催時期の変更について基本合意に至ると予測されているが、冬季開催となれば欧州各国のリーグとスケジュールがぶつかることから、各クラブおよびリーグは減収を恐れ難色を示している。
また、開催時期を変更すると、招致に敗れた側が訴訟を起こす可能性や、再投票を求める声が出るのではとの指摘もある。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」