[上海 10日 ロイター] - 新華社によると、中国の李克強首相は9日の国務院の会合で、小規模企業への融資について「故意に引き揚げる」べきではないと述べた。また、小規模企業の資金繰り問題に取り組む必要があるとの考えを示した。
中国では、高リスク融資の取り締まり強化や国内の景気鈍化、米国との貿易戦争激化などに伴い、中小企業(SME)が苦境に陥っており、中国の政府指導部は最近、SME支援への姿勢を鮮明にしている。
李首相は会合で「政府機関は多面的なアプローチをとるべき」とし「融資を故意に引き揚げるようなことがあってはならない」と述べた。
国務院の会合では、金融セクターによる実体経済への支援を押し上げ、小規模・零細企業の資金繰り問題に取り組むため、より的を絞った措置を導入することが決定された。
新華社によると、主要な商業銀行は、第4・四半期のSME向けの平均貸出金利を第1・四半期比1%ポイント引き下げること、融資の際の不必要な手続きや手数料を廃止することなどを要請されたという。
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