[ミラノ 22日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスが22日発表した2022年下半期(7─12月期)決算は17%の営業増益となり、市場予想を上回った。物流・半導体供給問題が続いたものの、人気車種の品ぞろえと価格戦略が寄与した。
また、22年通年について42億ユーロ(44億8000万ドル)、1株当たり1.34ユーロの配当を発表。最大15億ユーロ相当の自社株買いプログラムを開始し、年末までに完了するとした。
下期の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は109億4900万ユーロとなり、アナリスト予想96億3000万ユーロを上回った。
調整後EBIT率は上半期の14.1%から12%に低下。ただ、昨年の2桁目標は達成した。
同社によると、グループ出荷台数は昨年2%減少。特に半導体供給網・欧州物流問題が原因で、これらは引き続き課題だという。
フィアット・クライスラーとPSAの合併で2年余り前に誕生したステランティスは、これまでに71億ユーロのキャッシュシナジー(相乗効果)を実現したと表明。これは年間50億ユーロのコスト削減目標を2年前倒しで達成したことになる。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」