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米国株続落、新型ウイルス懸念で下げ止まらず:識者はこうみる

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は4日続落し、ダウ工業株30種とS&P総合500種は3%安となった。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、経済への影響を巡る不透明感からリスク回避の動きが加速した。

専門家に見方を聞いた。

●債券利回り低下も要因、ウイルスの影響は第2四半期に改善へ

<ロイトホルト・グループ(ミネアポリス)の首席投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏>

調整はいずれにせよ起きていたと思うが、そこにきっかけとなる材料が生じた。もう1つ大きな要因としては、債券利回りが過去最低水準を試していることが挙げられる。ある点において、30年債利回りが前週、過去最低を付けたことがおそらく株価調整のお膳立てとなった。きょうは10年債利回りも過去最低を付け、こうした状況に拍車をかけたと思う。

テーマは新型コロナウイルスだ。しかし、トレーダーや投資家にとっては、米国債利回りが節目水準を割り込み低下していることが実際の問題だ。

これまでは特に米国で好調な指標が相次いでいた。今後は主に中国で経済ショックが起きる可能性が最も高い。アップルなど直接的な関係を持つ特定の企業も間違いなく影響を受けるだろう。だが、おそらく第2・四半期と第3・四半期にはほとんどの状況が回復していると考える。

●回復は感染のピークアウト後

<レノックス・ウェルス・アドバイザーズ(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、デビッド・カーター氏>

2月25日、米国株式市場は4日続落し、ダウ工業株30種とS&P総合500種は3%安となった。ニューヨーク証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

明らかに新型コロナウイルスが下げの要因で、感染拡大がピークになるまで相場の回復は見込めない。

歴史的に市場は(SARSやエボラなど)健康上の脅威から常に回復してきたが、それは危機がピークアウトしてからだ。ピークの兆候を注意深くみている。しかし、イタリアの状況をみると、ピークはすぐには来ないと思われる。

株式市場は年初来でマイナスとなったが、今問題となっているのは米連邦準備理事会(FRB)や企業業績、バリュエーションではない。各国が国境を閉鎖した場合に世界貿易が機能不全に陥り、世界経済や利益の伸びに悪影響が及ぶという事実が問題になっている。

●今週底を打つ確率は60─70%

<ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの調査部門責任者、トーマス・リー氏>

新型コロナウイルスの経済的影響に関する懸念が広がっており、感染拡大経路はまだ分かっていない。さまざまな結果が予想されるため、市場が一歩下がるのは当然だ。このため、株価は崖から落ちたような形になった。

投資家は気付いていないかもしれないが、恐らく、昨日の3%の下落後は買い時と考えるべきだ。新型ウイルスを巡る懸念はもしかしたら何カ月も続くかもしれないが、れわれは株価が今週底を打つ確率が60─70%とみている。

PMIが50を上回り、経済がリセッション(景気後退)入りしていない場合、株価は通常、1日で3%下落した後は94%の確率で底を打つからだ。

●問題の終息見えれば急反発も

<メイトリックス・アセットアドバイザーズ(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、デービッド・カッツ氏>

ミニ・パニックに陥っている。米疾病対策センター(CDC)が新たな情報を出し、それは妥当な内容だ。市場が前日、新型コロナウイルスの感染例が欧州やアジアの他の地域で増え始めたのを受けて急落したため、市場参加者は当然、ここまで下がればさらに下がると想定する。「コロナウイルス急落」の流れが形作られた。

このような急落が起きた場合は通常、問題の終息が見え始めれば市場は下落した時と同じスピードで戻す。今回もそのようになるとわれわれは考える。

第1・四半期は世界経済と米経済が減速するのは確実だとわれわれは考え、企業決算は市場予想を下回るだろう。しかし、問題の終息が見えてくれば、市場は第1・四半期の不調よりも今後の回復に目を向けるだろう。

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