[ロンドン 4日 ロイター] - 4日の新興国株式市場は、米国と日本の株式相場の大幅続落を受けて弱い展開となった。MSCI新興国株価指数 は1.3%安となり、昨年8月以来5カ月ぶりの低水準を付けた。
日米の株式市場は、米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景気指数が予想以上に低下し、米経済に関する不透明感が台頭したため売りが優勢となった。
ただ、米国債利回りが3カ月ぶり低水準に低下したことが、トルコリラや南アフリカランドといった新興国通貨の支援材料となり、リラやランドは直近の安値を上回る水準で推移した。
一方、ロシアルーブル は1ドル=35.5ルーブルまで値を下げ、約5年ぶりの安値を記録した。年初来の下落率は7%程度。ロシアのRTS株価指数 も一時1%超下落した。
トルコリラ は0.6%上昇の1ドル=2.27リラと、先週つけた過去最安値の2.39リラを上回っている。イスタンブール証券取引所の株価指数は一時、1.3%安となった。
ランド は0.5%上昇し、1ドル=11.17ランドと、先週付けた5年ぶりの安値から回復した。
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