[東京 19日 ロイター] 東京鉄鋼5445.Tと共英製鋼5440.Tが下落。16日に株式移転による経営統合を中止すると発表したことが嫌気されている。
公正取引委員会から経営統合に関し詳細な審査が必要との方針が示され、合併予定日の2010年4月1日までに、すべての準備を整えることが極めて難しいと判断したという。
両社は今年6月に公取委による審査の結論が出ていないとして当初、今年10月1日としていた株式移転の効力発生日を2010年4月1日に変更した。
公取委から今回、経営統合に関して詳細な審査が必要であるため第2次審査に移行するとの方針が示されたという。このため2010年4月1日までに、2次審査を完了したうえで、臨時株主総会の開催や共同持ち株会社の上場申請など、新会社スタートのためのすべての手続きを完了することは極めて難しくなったと判断した。
両社は、経営統合に関する確定契約を解除し株式移転計画を失効させるとともに、公正取引委員会への経営統合に関する事前相談を取り下げることで合意した。
経営統合中止による、両社業績への影響は軽微としている。
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