[東京 19日 ロイター] ダヴィンチホールディングス4314.OJが売り気配。18日に2009年12月期末に連結で約110億円の債務超過に陥っている可能性が高まったと発表したことが嫌気されている。
09年12月期は連結売上高は1802億円から497億円へ、営業損益は192億円の黒字から1130億円の赤字へ、当期損益は3億円の黒字から264億円の赤字へとそれぞれ下方修正した。
ファンドなどで保有している投資案件について評価を行った結果、棚卸資産評価損や特別損失を計上することになったという。
棚卸資産評価損1076億円は売上原価に計上される。また、投資有価証券評価損338億円や匿名組合投資損失106億円など特別損失として477億円を計上する。また、1400億円計画していた不動産売却も進まず、予定していた売却収入が見込めないという。
大阪証券取引所ヘラクレス市場では、上場会社が債務超過になった場合、原則として1年以内に債務超過の状態から脱しなかった場合、または、株価X1単元の株式の数の月間平均が1万円未満となった場合には、上場廃止となる。
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