[ウィルソン/ウィルミントン(米ノースカロライナ州) 16日 ロイター] - 14日に米ノースカロライナ州に上陸後、熱帯低気圧に変わった「フローレンス」は、16日も同州を中心に豪雨をもたらし、数万個の住宅に被害が及んだほか、沿岸の都市ウィルミントンは洪水により道路が遮断された。河川の水位はなお上昇しており、洪水被害はさらに拡大する可能性がある。
死者はノースカロライナ、サウスカロライナ両州で少なくとも16人に達した。
ノースカロライナ州のクーパー知事は記者会見で、多くの河川は依然として水位が上昇しているとし、「今が一番危険だ」と警告した。
米国立気象局(NWS)は、一部の河川では水位がピークに達するのは17日か18日になると予測した。
クーパー知事によると、同州では洪水により900人以上が救助され、1万5000人が避難所に身を寄せている。
ノースカロライナ州ニューハノーバー郡当局者は記者会見で「道路が冠水しており、ウィルミントンへのアクセスが遮断されている」と述べた。
ノースカロライナ、サウスカロライナおよび周辺の州では64万1000戸以上が停電している。一時は100万戸近くが停電したが、その後一部で復旧した。
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