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「ローラ」がハリケーンに発達、15年ぶり規模に厳重な警戒

[ヒューストン 25日 ロイター] - 米国に接近中の熱帯低気圧「ローラ」が25日、ハリケーンに発達した。今後さらに勢力を強める見通しで、メキシコ湾岸の地元当局は厳重な警戒を呼び掛けている。

米国に接近中の熱帯低気圧「ローラ」が25日、ハリケーンに発達した。今後さらに勢力を強める見通しで、メキシコ湾岸の地元当局は厳重な警戒を呼び掛けている。写真はルイジアナ州ニューオーリンズでハリケーンに備える店舗。23日撮影(2020年 ロイター/KATHLEEN FLYNN)

ルイジアナ州のエドワーズ知事はローラについて、メキシコ湾を襲った最強のハリケーンの一つとされる2005年の「リタ」に匹敵する恐れがあると警告した。

米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、ローラは5段階中最小の「カテゴリー1」に発達。ルイジアナ州レイクチャールズの南東約825キロの地点にあり、時速26キロの速さでメキシコ湾を西北西に進んでいる。風速は33メートル。26日深夜から27日未明にかけてテキサス州かルイジアナ州に上陸する可能性があり、風速は51メートルに達するとみられている。

テキサス、ルイジアナ両州では、住民数十万人に避難勧告が発令された。

テキサス州ハリス郡のリーナ・ヒダルゴ判事は「前例のない被害に見舞われる恐れがある。最悪の事態に備えてほしい」と訴えた。

気象情報などを提供するDNTのクリス・カー氏は、ハリケーンの接近に伴い、テキサス州の沿岸で最低3メートルの高潮が発生する見通しで、ローラは5段階中2番目に強い「カテゴリー4」に拡大する恐れがあるとした。

湾岸のエネルギー生産施設では、これまでにオフショア生産量の84%に当たる日量156万バレルの生産が停止。05年のハリケーン「カトリーナ」に襲われた際の90%に迫った。

エネルギー情報局(EIA)によると、ローラが27日早くまでに上陸するとみられる地域は、米国内の製油能力の45%以上、石油生産の17%を占める。

ガソリンや軽油を生産している製油業者は、9つの施設の操業停止に向けて動いている。ロイターの集計によると、9施設の生産量は日量290万バレルで、国内生産能力全体の14.6%を占める。

米ガソリン先物RBc1は21日以降、最大10%上昇。25日の原油先物CLc1LCOc1は5カ月ぶりの高値で取引を終了した。

液化天然ガス(LNG)輸出で国内最大手のシェニエール・エナジーLNG.Aは、テキサス州とルイジアナ州の州境にあるLNG輸出ターミナルの従業員を避難させ、操業を停止した。

関係筋によると、モティーバ・エンタープライズ[MOTIV.UL]、トタルTOTF.PA、バレロ・エナジーVLO.Nも、テキサス州ポートアーサーの製油所で操業縮小に向けた手続きを開始している。

シェブロンCVX.Nは、テキサス州パサデナの製油所(日量11万2000バレル)でガソリン生産を停止。

エクソンモービルXOM.Nも、テキサス州ボーモントにある製油所の操業停止に向けた手続きを開始し、同州ベイタウンの施設でも生産を縮小している。

*情報を追加しました。

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