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スエズ座礁、パンデミックに伴う世界の供給網への重圧強める恐れ

3月26日、スエズ運河でコンテナ船「エバーギブン」が座礁したことにより、新型コロナウイルスのパンデミックに起因する世界のサプライチェーン(供給網)のひっ迫が強まりそうだ。写真は25日 スエズ運河で座礁したコンテナ船。衛星写真(2021年 ロイター/Satellogic)

[ロサンゼルス/ロンドン 26日 ロイター] - スエズ運河でコンテナ船「エバーギブン」が座礁したことにより、新型コロナウイルスのパンデミックに起因する世界のサプライチェーン(供給網)のひっ迫が強まりそうだ。このため欧米の小売業者は、在庫確保にさらに苦しむ恐れが出てきた。

世界最大の家具販売チェーンを展開するスウェーデンのイケア、英家電・携帯電話販売のディクソンズ・カーフォン両社はロイターに、この座礁船で製品が運搬されていると明らかにした。オランダの日用品販売のブロックも、製品入荷が遅れていると認めた。

エバーギブンの離礁までには、作業担当会社の見込みで数週間かかる可能性がある。

ただ欧米では既に、パンデミックに伴うオンライン注文の急増などで物流が混乱。空のコンテナの回収が遅れたり、貨物輸送料が高騰したり、港湾の積み降ろしが渋滞してその影響が輸送部門に波及しており、スエズ運河が通れないことで事態は一段と悪化しかねない。

英海運専門誌ロイズリストの見積もりでは、1日にスエズ運河を通過する貨物船が積載している製品は約96億ドル相当に上る。専門家によると、運河経由で何千もの空のコンテナもアジアに戻されるという。

イケアの場合、エバーギブンに約110個のコンテナが積まれており、スエズ運河に入るのを待っている他の貨物船にどれだけ荷物があるのかを確認中だとしている。広報担当者は「離礁作業の進み具合と完了時期次第で、当社のサプライチェーンが制約を受けるかもしれない」と警戒感を示した。

ナショナル・カスタムズ・ブローカーズ・アンド・フォワーダーズ・オブ・アメリカのリチャード・ロシュ氏は「座礁事故は、その前から強い需要のせいで物流が停滞し、小売店に適宜製品が届かなくなっていた状況における破滅的な出来事だ」と嘆いた。

米国でもスポーツ用品のナイキやエクササイズバイク販売のペロトンは最近、入荷遅れや生産面の混乱などによる費用が発生すると伝えられている。バイデン大統領が打ち出した1兆9000億ドルの追加経済対策に盛り込まれた現金給付が消費をさらに喚起し、サプライチェーンへの重圧を高めると予想される。

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