[東京 9日 ロイター] - 菅義偉官房長官は9日午後の会見で、大津地裁が関西電力9503.T高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止めの仮処分決定を行ったことについて、「原子力規制委員会の新規制基準に適合する原発の再稼働を進める(国の)方針に変わりはない」との考えを示した。
菅官房長官は今回の決定について「国は当事者ではなく、あくまでも仮の処分であることから、当事者である関西電力が今後の対応を決める。国としても注視していきたい」と語った。
原子力規制委員会の新規制基準に適合して再稼働した原発の運転差し止めは初めて。関西電力は、仮処分命令取り消しを求めて不服申し立ての手続きを行うとしている。
石田仁志
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」