August 8, 2018 / 11:33 PM / 11 days ago

豪サンコープ、 第一生命HD子会社への生保事業売却へ

[シドニー/東京 9日 ロイター] - オーストラリアの保険大手サンコープ・グループ(SUN.AX)は9日、生命保険事業を第一生命ホールディングス(8750.T)の豪州子会社TALへ売却することで合意したと発表した。売却金額は7億2500万豪ドル(5億3882万米ドル)。

8月9日、オーストラリアの保険大手サンコープ・グループは、生命保険事業を第一生命ホールディングスの豪州子会社TALへ売却することで合意したと発表した。写真はシドニーで2015年8月撮影(2018年 ロイター/David Gray)

豪州では国内企業による生保事業の売却が続いている中、TALが最大手となる見通しだ。

今回の取引については1年以上前から観測が出ており、当初は2017年前半になるとみられていた。

同国で保険金請求の増加や一連の不正問題が保険会社の利益を下押しする中、サンコープは発表文で、2019年度に8億8000万豪ドルの特別非資金損失を計上する見通しを明らかにした。だが、売却を好感して株価はこの日10年ぶりの高値を付けた。

一方、国内市場が縮小している日本では、複数の保険会社がすでに豪州で事業を展開。第一生命は2011年に、当時豪州の生保2位だったTALを12億豪ドルで買収した。

資産運用会社カララ・キャピタル(メルボルン)のディレクター、ロアン・ウォルシュ氏は、第一生命による買収目的について「事業多様化の一環であり、リスク分散の強化につながる」との見方を示した。

豪州は人口や、経済が他の先進国の大半より急速に成長している点で、海外の保険会社にとって魅力的な市場だ。アナリストは、収入は数年間不安定になった後で峠を越すとみている。

調査会社IBISWorldによると、同国の生保業界は断片化しており、海外大手保険会社の比率は3分の1以下だという。このデータによると、サンコープの事業買収により第一生命は市場シェアで最大手になる見込みだ。

第一生命の広報担当者は「当社は、経済が安定的に成長しており発展した市場である豪州で、さらなる成長を続けることを願っている」と述べた。

同社はプレスリリースで、買収対価は6億4000万豪ドル(約526億円)であり、「本買収のクロージング前にサンコープ生命がその親会社に余剰資本金額を配当として支払うなどの価格調整を行う予定」であると説明した。

サンコープは、「AAMI」や「GIO」のブランドで事業を展開している。第一生命との合意には、サンコープの販売チャネルを利用して保険商品を販売するための、TALとの20年間の戦略的提携が含まれる。

米ゴールドマン・サックスのアナリストらによると、売却される生保事業の価値は約15億豪ドル。

豪州ではコモンウェルス銀行(CBA)(CBA.AX)、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)(NAB.AX)などがマージンの低下やオフショア市場での競争激化を受け、生保事業を相次ぎ売却してきた。スイスのチューリッヒ保険(ZURN.S)はオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)(ANZ.AX)から、香港に拠点を置くAIAグループ(1299.HK)はCBA(CBA.AX)から、それぞれ豪州事業を買収した。

*内容を追加しました。

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