[東京 13日 ロイター] - サントリーホールディングス[SUNTH.UL]は13日、植物由来原料100%のペットボトルの原料生成を行う実証プラントを米国に建設すると発表した。実証実験を経て、5年後の2021年ごろには「サントリー天然水」ブランドでの実用化を目指す。米国のベンチャー企業、アネロテック社(ニューヨーク州)と共同開発する。
現在の「サントリー天然水」のペットボトルは、30%がサトウキビ由来の原料だが、70%は石油由来の原料を使っている。この70%の部分について、ウッドチップ由来を使うことで、世界で初めて、100%植物由来原料のペットボトルを目指す。
実証プラントは、アネロテック社がテキサス州に建設する。1月下旬に着工し、16年内に稼働する予定。サントリーは開発支援金を提供する。
石油由来の原料を使用する場合とのコスト面での優劣は、原油価格などに左右されるため、明確には言い難い状況。ただ、ペットボトル1本当たりのCO2削減率は、5割程度になるという。
清水律子
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