[21日 ロイター] - 米カリフォルニア州のオークランド港では、新しい「ギグワーカー」法に抗議するトラック運転手が20日からゲートなどを封鎖しており、農産物の輸出やサプライチェーンへの影響が懸念されている。
港湾当局によると、同港で最大の海上ターミナル運営会社は21日は業務を行わなかった。他の3ターミナルでは船上作業が行われた。
独立系のトラック運転手は今週、州の新しいギグワーカー法(AB5)に抗議してターミナルゲートを封鎖するなど、港内のトラック運行を妨げている。
AB5の支持者は、同法の狙いは労働面での不正を取り締まるほか、運転手を従業員として雇用するよう企業に働きかけることで、組合加入と労使交渉が可能になると主張。
独立系運転手は、個人事業主を続けるコストが高くなり、企業勤務を強いられることを反対の理由に挙げている。
反対するトラック運転手と運送業界は、ニューサム州知事にAB5の施行延期を求めているが、知事側は応じる姿勢を示していない。
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