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スズキ、今期業績予想は未定 インドのコロナ深刻化の影響読めず

[東京 13日 ロイター] - スズキは13日、2022年3月期(今期)の連結業績予想の公表を見送った。主力市場のインドで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、未確定要素が多く合理的な算出が困難としている。 今期の世界販売・生産計画も、四輪・二輪いずれも非開示とした。

IBESのコンセンサス予想によると、アナリスト16人による今期営業利益予想の平均値は2543億円となっている。

同時に発表した21年3月期(前期)の連結決算では、売上高が前の期に比べ8.9%減の3兆1782億円だった。コロナ感染拡大の影響で減収となった。営業利益は9.6%減の1944億円。減収に加え、原材料価格の高騰なども響いた。投資有価証券売却益などが寄与し、前期の純利益は9.1%増の1464億円となった。期末配当は前期から5円増配の53円とし、年間で90円を実施する。

前期の世界販売実績は、四輪が9.8%減の約257万1000台、二輪は10.2%減の153万5000台。コロナの影響により、四輪・二輪ともインドやアジアなどで落ち込んだ。

会見での主な役員コメントは以下の通り。

鈴木俊宏社長

*インド

・コロナ感染拡大がどうなるかは予断を許さない状況。

・36州のうち28州でロックダウンが実施されている状況を踏まえると、今後どう回復するか、明確に生産計画を示すのは難しい。

・インドのスズキ販売店の80%が店を閉めている状況。

*半導体不足

・今期への影響は、はっきりとした数字をつかめる状況にない。

・半導体の調達状況も今のところ、つかめていない。

・半導体は今後も慢性的に不足し、取り合いになる状況は続くと想定。

*ミャンマー情勢

・先行きを読める状況に全然ない。

・四輪新工場の9月稼働予定は常識的に考えると難しい。

・情勢をしっかり見ながら、どの時期に生産を開始するかを精査する。

*小型の電気自動車(EV)との競争

中国勢による小型商用車、他産業からの企業による小型モビリティなどの参入は非常に喜ばしいが、顧客から選ばれるにはまだ時間がかかるのではないか。スズキとしては「安全・安心」で認められる軽自動車を投入していきたい。

長尾正彦専務役員

*今期業績予想の未定の背景

インドの状況が主因だが、それだけではない。日本を含めて今期の見通しが立ちにくいのは、世界共通の課題だが、触媒の材料に使うロジウムなどがかつてないほど上昇している。コロナ影響、半導体不足、原材料価格の要素が複合的にあるため、しっかり見極めるため確たる時間を持ちたい。

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