June 30, 2015 / 8:17 AM / 3 years ago

スズキ「おやじ」依存から脱却、チーム経営で次の100年に

[東京 30日 ロイター] - スズキ(7269.T)の鈴木俊宏新社長(56)は30日、都内で就任会見を開き、「『中小企業のおやじ』に依存してきた体質から脱却するためには、1人の力ではやっていけない」と述べ、「社員が一丸となって『チーム・スズキ』で中期経営計画が達成できるよう取り組んでいきたい」と述べた。

同日付で鈴木修会長兼社長(85)が社長職を退き、長男である俊宏副社長が社長に昇格した。俊宏氏は最高執行責任者(COO)も務める。当面は修氏が会長兼最高経営責任者(CEO)にとどまり、経営には一定の影響力を持ち続けるが、修氏は「いつまでに辞めるといったらおしまい」とも述べ、徐々に新体制に移行する方針を示唆した。

修氏は1978年に社長に就任して以来、37年間トップを続けてきたが、自身も85歳という高齢になり、トップの若返りが長年の課題だった。修氏も「企業規模からするとワンマン、独裁は限界を超えている」と指摘。同社は修氏頼みのワンマン経営から脱却し、俊宏氏を中心としたチーム経営へ緩やかな移行をめざす。

スズキは2020年には創立100周年を迎える。俊宏社長は同時に発表した20年3月期までの新たな中期経営計画も「私が中心となり、他の役員と作成してきた」と説明、「社員全員の力を借りながら、創立100年、次の100年の土台作りをしていきたい」と強調した。

<業務提携「まず自らやるのが先」>

修氏は、例年4月に実施していた人事や組織改編が6月末にずれ込んだのは、独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)との提携解消交渉が長期化していることが背景にあることを説明。当初は自身が推進したVWとの係争が決着したら社長交代に踏み切る予定だったが、「こんなに遅くなるとは思っていなかった。事業計画も遅れかねず、もう待ちきれなかった」と語った。

今後もVWとの交渉を含めて対外的な対応は引き続き、修氏と原山保人新副会長が担当する。

    VWとの提携解消後の他社との業務提携について、俊宏氏は「業務提携ありきで会社を経営するのは違うと思う」と話し、「まずは自分たちでどこまでできるのか、やってみることが先になる」と述べた。また、長男が新社長に就いたことで「一族経営」という指摘も出たが、修氏は「われわれは微々たる量の株主」であり一族経営には当たらないとし、責任とやる気がある経営者なら「誰でもいい」と語った。

    また、新中計はVWの係争結果に影響を受けないとし、20年3月期の目標に掲げた株主資本利益率(ROE)8―10%、配当性向15%以上については「最低必達目標」(俊宏氏)とした。

    特に配当性向は前期に30%程度をすでに実現している日産自動車など同業大手と比べると見劣りするが、俊宏氏は「スズキが本当に生き残れる企業基盤を作るための投資をした上で、何年になるかわからないが、期待に応えられる配当性向を実現したい」と語った。

    *内容を追加し、写真を差し替えて再送します。

    白木真紀

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