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スズキの今期営業益13%減、原材料高と開発投資 半導体影響35万台

[東京 5日 ロイター] - スズキは5日、2022年3月期の連結業績予想を公表し、営業利益が前期比約13%減の1700億円になる見通しと発表した。原材料価格の高騰や研究開発費の増加が響く。新型コロナウイルスの影響が大きかった前期の反動で四輪の今期世界販売は増えるが、半導体不足に伴う生産への影響が期末まで続くとして約35万台を想定した。

スズキは5日、2022年3月期(今期)の連結業績予想を公表し、営業利益が前期比12.6%減の1700億円になる見通しと発表した。写真は2018年撮影。(2021年 ロイター/Benoit Tessier )

会社の営業利益予想は、事前の市場予想(IBESによるアナリスト17人の予想平均値)2336億円を下回る。

5月の決算発表時は主力市場のインドで感染拡大が深刻化し、合理的な算出が困難として今期業績予想の公表を見送っていた。

電動化を推進するため、今期の研究開発費は1900億円と前期から438億円膨らむ。原材料高でも営業利益を約900億円圧迫する。

今期の売上高は7%増の3兆4000億円、純利益は2.4%増の1500億円を見込む。

前提為替レートは1インドルピー=1.47円(前期は1.44円)、1ドル=108円(同106円)、1ユーロ=129円(同124円)など。

四輪の世界販売計画は5.4%増の約271万台で、インドの見通しは11%増。

長尾正彦専務役員は電話会見で、今期の半導体不足による生産への影響は国内25万台、海外10万台と説明した。4─6月期は半導体不足で部品供給が滞り、国内で期初計画の約25%減、約6万台減った。半導体不足の影響により、8月にインドでも四輪のグジャラート工場の稼働を計3日間停止するなど生産調整を行う。

長尾氏は、半導体問題の解消に向け、一次取引先に半導体の在庫を「数カ月単位で持ってもらう」ことや、半導体調達時により長期の契約にするなどの対策を講じるといい、供給網を可視化する仕組みも8月から稼働させる予定とした。

一方、感染防止策の現地の外出制限で、ベトナムの四輪と二輪の工場が7月22日から8月16日まで稼働停止。カンボジアの二輪工場も週2日の稼働に現在とどまっているという。インドも「南の方は(感染拡大が)収まっていない。デルタ株の感染度の強さから第3波も懸念されている」として長尾氏は警戒感を示した。

同時に発表した21年4─6月期の連結決算によると、営業利益は前年同期に比べ約42倍の544億円だった。販売増加や在庫車の販売促進、為替差益などが寄与した。売上高は8453億円で、コロナの影響が大きかった前年同期から約98%伸びた。純利益は約48倍の847億円。前年同期に計上したコロナ関連損失の反動のほか、工場跡地の売却益も利益を押し上げた。

世界販売は、四輪が約2.3倍、二輪が約32%増だった。インドでは、コロナの影響で四輪生産は期初計画から約8万台減ったが、前年同期のコロナの影響が深刻だった反動により販売は4.5倍に伸びた。

ミャンマーの四輪工場は政局不安で2月8日から稼働停止のままとなっている。

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