米サークル、ステーブルコインのドル連動を維持すると発表

［ロンドン　１１日　ロイター］ - 米ドルに連動するステーブルコイン「ＵＳＤコイン（ＵＳＤＣ）」を発行する米サークルは１１日、ＵＳＤＣとドルの連動を維持すると発表した。シリコンバレー銀行の経営破綻を受けてＵＳＤＣは一時、過去最安値に下落していたが、発表後に持ち直して下落分の大半を回復した。

サークルは１０日、同社のＵＳＤＣ４００億ドルのうち３３億ドルをシリコンバレー銀行に預けてあると発表。調査会社コインゲッコーによると、ＵＳＤＣの価格は１０日０８００ＧＭＴ（日本時間同日午後５時）過ぎに一時０．８８ドルにまで下落し、ドルとの連動を失う格好となった。たが、２１００ＧＭＴには０．９７ドル近辺にまで戻した。

サークルは１１日、ＵＳＤＣの流動性に関する取引について、米国時間の１３日午前に銀行業務が開始した際に通常通りに再開すると強調した。

ＵＳＤＣの価格は通常１ドル近辺で推移しており、１１日の急落は前代未聞。コインゲッコーによると、それまでの過去最安値は２０１８年の約０．９７ドルだった。