[ヘルシンキ 24日 ロイター] - フィンランドのハービスト外相は24日、北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を巡る同国とスウェーデン、トルコによる三者協議を数週間小休止する必要があるという認識を示した。
トルコのエルドアン大統領は23日、週末にスウェーデンの首都ストックホルムで行われた抗議デモでイスラム教の聖典コーランが燃やされたことを受け、スウェーデンはNATO加盟を巡りトルコの支持を期待すべきではないと語った。
ハービスト外相はロイターとの電話インタビューで、協議の席に着くまでに「数週間程度」休止し、「現在の状態が落ち着いた段階で、われわれの状況を見極める必要がある」と語った。
外相は、5月中旬に予定されているトルコ総選挙が終了するまで、トルコが北欧2国のNATO加盟を承認する決定をする公算は小さいとし、そうなれば両国の加盟が承認されるのは早くても7月11━12日に開催されるNATO首脳会談になるという見通しを示した。
また、フィンランドとスウェーデンはNATOに同時加盟する考えを示してきており、フィンランドが単独でNATO加盟を検討する理由はないとも述べた。
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