[27日 ロイター] - 東京五輪の男子シンクロ高飛び込みで金メダルを獲得したトーマス・デーリー(28、英国)は、国際水泳連盟(FINA)が決定したトランスジェンダー選手の女子大会出場制限について「怒り心頭だ」と述べた。
FINAはトランスジェンダーの選手について、男性の思春期をわずかでも経験した場合、女子競技への出場を認めないことを決定。さらにトランスジェンダー選手も出場できる「オープンカテゴリー」について検討するワーキンググループを設置するという。
デーリーはFINAの判断には「怒り心頭だった」とコメント。「他の人と変わっているとの理由で大会への出場を禁止されること、好きなことができなくなるのは間違っている」とし、「トランスジェンダーの人々にも考えを表現するチャンスが与えられるべき。そのように強く思う」と主張した。
デーリーは2013年に同性愛者であることを公表。24日に英国LGBT(性的少数者)アワーズに出席し、スピーチを行った。
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