January 22, 2019 / 3:47 PM / a month ago

スイス中銀、フラン高抑制にマイナス金利・市場介入なお必要=理事

[チューリヒ 22日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は22日、スイスフラン相場の上昇を抑制するために、マイナス金利政策を維持すると同時に、中銀が外国為替相場に介入する用意を示すことがなお必要との認識を示した。

メクラー理事はチューリヒで行われたイベントで、「スイス中銀の責務はスイスフランの防衛ではなく、物価安定だ」とし、「スイスは小さく、かつ開放的な国で、このことは外為相場がスイスの金融情勢に重要で、物価と連動することを意味している」と指摘。

その上で、「スイスフラン相場が強過ぎれば、インフレはマイナス圏に陥る」と警告。インフレ率は「現在はプラス圏で推移しているが、なお低水準にある」との認識を示した。

同理事はこのほか、英国の欧州連合(EU)離脱と通商紛争を挙げ、スイス経済に対するリスクは広範に存在しているとの認識を表明。スイスフラン相場が急騰すれば経済全体が苦境に陥るとし、「われわれはマイナス金利が困難なものであると承知しているが、スイスに資金が流入するため必要だ」と述べた。

中銀の株式と債券のポートフォリオは、為替相場への度重なる介入により7750億スイスフラン(7769億ドル)を超える水準に膨れ上がっており、すでにスイス経済全体の規模を超えている。

メクラー理事は、中銀が株式と債券の購入によりスイスフランに対する需要を緩和していると指摘。市場に対しできる限り中立的である戦略の一環として米フェイスブック(FB.O)や米アップル(AAPL.O)などの企業の株式も買い入れていることを明らかにした。

その上で、こうした投資戦略は効果を発揮しているとしながらも、どのように機能するかについて、国民のより幅広い理解が必要になるとの考えを示した。

スイス経済については、今年は減速する可能性があるとしながらも、リセッション(景気後退)には陥らないとの見方を表明。「スイス経済に対するわれわれの基調的なシナリオはポジティブだ」と述べた。

中銀は今年のスイスの経済成長率は1.5%と、昨年の2.5%から減速するとの見方を示している。

中銀の政策については、ジョルダン総裁、およびツアブリュック副総裁もこのほど、政治リスクが高まり外為市場が脆弱となる中、スイス中銀の超緩和的な金融政策は引き続き適切であるとの考えを示している。

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