June 13, 2019 / 8:32 AM / 3 days ago

スイス中銀、通商摩擦による通貨高で緩和策維持 新政策金利導入

[ベルン 13日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は13日、米中通商摩擦によりスイスフランが上昇しているとし、超緩和的金融政策を維持した。また、3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)誘導目標レンジに代わりSNB政策金利を導入すると発表した。

 6月13日、スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は、依然として高く評価されているスイスフランへの圧力を抑制するため超緩和的金融政策を維持した。写真はベルンで5月撮影(2019年 ロイター/Denis Balibouse)

ジョルダン総裁は外為市場の動向は「脆弱」とし、緩和策とマイナス金利を維持するとともに、必要に応じて引き続き市場介入する方針も示した。

総裁は会見で「米中の緊張が再び高まった5月に、スイスフランと円が上昇した」と指摘。「両通貨は不透明感の高い時期には安全通貨とみられる。高く評価されているスイスフランと状況が脆弱なことを踏まえ、マイナス金利とともに市場介入する方針は引き続き必要だ」と述べた。

中銀は、今月、対ユーロEURCHF=で約2年ぶりの高水準を付けたスイスフランについて、依然として過大評価されているとの認識を示した。

他の中銀の緩和がスイスフランをさらに押し上げる可能性がある。

ジョルダン総裁は会見で、すでに超緩和的な金融政策をさらに緩和する余地があるとし「ショックに対応するため、金融政策を変更する余地は十分ある」と述べた。

中銀は、3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)誘導目標レンジに代わりSNB政策金利を導入すると発表。「今後は金融政策の決定と伝達にこの金利を利用する」とした。

SNB金利はマイナス0.75%に設定された。

中銀は声明で、政策金利を導入するのは、LIBORの今後が保証されないためと説明。有担保の短期のスイスフラン市場金利をSNB政策金利に近い水準に維持する意向を示した。

ジョルダン総裁は会見で「この調整は、現行の金融政策、特に緩和敵スタンスの変更を伴うものでない」と述べた。

<市場介入か>

キャピタル・エコノミクスのデビッド・オクスレー氏は、安全資産に対する需要に加え、欧州中央銀行(ECB)の政策緩和の影響でスイスフランが2020年にかけて上昇し続けると予想。

「中銀は、まず市場介入という形で対応するだろう。それでも、われわれの想定通りフランが上昇し続けるなら、マイナス金利の深堀りということになる」と述べた。

他のアナリストは、中銀が慎重に対応するとみている。

Jサフラ・サラシンのカルステン・ジュニウス氏は「中銀は声明で、一段の金利引き下げを急がない姿勢を示唆している」とし「外需の一段の減退やECBの利下げがなければ、中銀は当面、政策を維持すると予想する」と述べた。

*本文の余分な文字を削除しました。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below