[チューリヒ 5日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は5日、スイスフランについて、最近下落しているものの引き続き安全資産とみなされるとの見解を示した。
同理事は「スイスフランに対する圧力は依然存在する。フランは最近下落し、過大評価は低減した。しかし、なお安全資産とみなされている」と語った。
また、モーザー代理政策委員は、フランが再び上昇を始めれば、措置を講じる用意は整っていると述べた。
「過去数年の経験から市況が突如変化することを理解しており、スイス中銀は常に警戒態勢を取る必要がある」とし、「あらゆる事象を注視しており、状況の展開に対し必要に応じ影響を及ぼす用意がある」と語った。
メクラー理事はまた、仮想通貨が真の法定通貨の代替的存在にはならないとの認識を示し、デジタル通貨は「さほど利点をもたらさない半面、金融安定という観点からみると算出不可能なリスクをもたらす」と述べた。