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スイス中銀、金融政策の正常化開始には至らず=メクラー理事

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は28日、SNBが拡張的な金融政策の正常化を開始するまでには「至っていない」と述べた。写真はスイスで3月12日撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

[チューリヒ 28日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のメクラー理事は28日、SNBが拡張的な金融政策の正常化を開始するまでには「至っていない」と述べた。

UBSの経済イベントで、SNBは膨れ上がったバランスシートの縮小に着手しておらず、最終的に方針を変更する場合の一連の行動は定まっていないと指摘。「拡張的な金融政策は絶対に必要だ」とし、今後の変更は慎重に行わなければならず、金融政策の変更時期を決定する際にはスイスのインフレ率と世界の金利を調査するとした。

SNBのマイナス金利を巡っては、預金者や銀行から非難する声が出ているが、メクラー理事はこの点を認識しており、SNBはマイナス金利適用免除の範囲を拡大することによって銀行の負担軽減に尽力しているとした。

安全通貨のスイスフランについては現在も「高く評価」されており、その傾向は対ドルよりも対ユーロで見られると言及。フラン高はスイスの物価上昇を抑制しているが、インフレを抑えるために生産を引き上げる余地があるとした。

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