April 16, 2018 / 2:43 AM / 6 days ago

米英仏がシリア攻撃、市場への影響は:識者はこうみる

[東京 16日 ロイター] - 米英仏3カ国は14日、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして関連施設を標的にミサイル105発で攻撃。今回の攻撃はアサド政権の転覆や内戦への介入を意図していないと説明しているが、アサド政権と支援国のロシアやイランは攻撃について、不法な侵略行為と非難している。

緊迫するシリア情勢を巡る金融市場への影響について、マーケット関係者のコメントは以下の通り。

●数値化できないトランプ・リスクに身構え

<マーケット ストラテジィ インスティチュート 亀井幸一郎氏>

シリア攻撃が米国単独ではなく、米英仏の連合軍によるものとなったことで、トランプ大統領の暴走が防がれ、今回の攻撃が一回限りとなる可能性が強まった。このため為替市場は先週の延長線上にあり、大きな反応を示していない。

こうした安心感が明確にドル買いにつながらないのは、日米首脳会談を目前に控えているためだ。

米国務省の上層部の人事入れ替えなどもあり、米国では現場レベルの下準備が整っていないのではないか。

 4月16日、米英仏3カ国が化学兵器使用を理由にシリアの関連施設を標的にミサイル105発で攻撃し、シリアのアサド政権やロシアは激しく反発。緊迫化するシリア情勢の市場影響は。写真は14日、シリア攻撃作戦で配備された米軍爆撃機。米軍提供(2018年 ロイター)

こうしたなか、ディールを重んじるトランプ大統領が思いつきで何かを要求してくる可能性もある。数値化できない政治リスクは市場が最も苦手とするところで、為替市場は現在はそうしたリスクに対して身構えている状態だ。

ドル/円については、日米首脳会談の結果が判明するまで動きづらい展開となるだろう。

●シリア攻撃を市場は楽観視、相場転換の経験則踏まえる

<大和証券 チーフグローバルストラテジスト 壁谷洋和氏>

米英仏のシリア攻撃については、総じてマーケットは楽観視している状況だ。攻撃がさらに激化、長期化するような見方は今のところ少なく、一回限りの攻撃とみられている。

軍事行動が起きたタイミングが相場の転換点になりやすいという経験則を踏まえた動きとなっている。もちろん、追加でまた何かが起これば警戒しなければならないが、目先のところでは相場が落ち着き反発に向かうとの期待が先行している。

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シリア情勢については様子見となり、今後は米国企業の決算発表に注目する形となりそうだ。ただ今回は法人税減税の影響もあり、市場の期待値が高い。すでに決算を発表した米金融大手には株安となったところもある。だが、決算の内容自体は決して悪いものではなかった。期待を裏切らない決算が米ハイテク大手でも出てくれば、マーケットの下支えにはなっていくだろう。

もっとも、日米首脳会談は何が問題となり、何を決めるのか、ポイントがまだ浮かび上がってきていない。結果的には友好関係を確認する形で終わりそうな雰囲気もある。また内閣支持率の低下に対し、本来はマーケットが神経質になってもおかしくはない。(内閣支持率と与党第一党の支持率の合計値が50を割れれば政権が維持できないと見る)「青木方程式」で50のラインを下回ってくれば、先行き不透明感が増す可能性がある。

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