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IS戦闘員1万人が依然シリアで拘束、「受け入れられず」=米国務長官

ブリンケン米国務長官は28日、ローマで開催されたイスラム過激派組織との戦闘を巡る国際会議に出席した。会合の提供写真。(2021年 ロイター)

[ローマ 28日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は28日、過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員1万人が、米軍と連携するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が運営する収容所に引き続き拘束されていると指摘、この状況は「受け入れられない」と述べた。

ローマで開催されたイスラム過激派組織との戦闘を巡る国際会議の冒頭あいさつで同長官は、米政府は対IS連合に参加する78カ国を始め、各国に対し、同組織に参加した自国民を引き取るよう引き続き求めていくとした。

「こうした状態を永遠に続けることはできない」とし、カザフスタンやウズベキスタンなどの中央アジア諸国のほか、バルカン諸国が自国民を引き取っていることを評価した。

また、ISを恒久的に打倒するためには、イラクとシリア以外の地域、特にアフリカにおけるISの脅威に対処することが重要だと述べた。

ISは2017年、軍事的に敗北したとされたものの、イラク北部および隣国シリアとの国境地帯で恒常的に戦闘行為に及んでいる。

ブリンケン長官は、シリア人への人道支援として追加的に4億3600万ドルを拠出すると表明。周辺国などに出国したシリア人も対象となる。ただ国務省は具体的な国名は明らかにしなかった。

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