December 2, 2011 / 6:48 AM / in 8 years

GPIFの11年度7―9月期運用利回りは‐3.32%

[東京 2日 ロイター] 公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2011年度7─9月期の運用利回りがマイナス3.32%になったと発表した。マイナスになるのは5四半期ぶり。

12月2日、公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は、2011年度7─9月期の運用利回りがマイナス3.32%になったと発表した。写真は昨年2月、都内で撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

また11年度4─9月期の運用利回りはマイナス3.07%となった。米国の景気減速懸念や債務上限引き上げ協議の難航に加え、ドイツの景気減速懸念を背景にリスク回避の動きが続き、海外株を中心に株式市場が大きく下落したことなどが背景。

国民年金と厚生年金の積立金を運用するGPIFは世界最大の年金基金。9月末の運用資産額は108兆8537億円。このうち市場運用分が93兆1987億円、財投債は15兆6550億円。

7─9月期の運用資産全体の収益額(運用手数料等控除前)はマイナス3兆7326億円。4─6月期はプラス2400億円だった。3兆円を超える運用損は、2008年に現行の運用枠組みになって以来、3番目となる規模。最大の運用損はリーマンショック後の08年10─12月期の5兆7398億円(運用利回りはマイナス6.09%)。次いで08年7─9月期の4兆2383億円(同マイナス4.42%)がある。

なお、自主運用を開始した01年度からの、特別会計が保有する積立金も含めた年金積立金全体の累積収益額は約19兆円のプラス(前四半期末は約23兆円のプラス)となっている。

7─9月期の市場運用分の利回りはマイナス3.95%で、収益額はマイナス3兆7918億円。一方、財投債の利回りはプラス0.35%で、収益額はプラス592億円となった。4─6月期の利回りは市場運用分がプラス0.18%、財投債はプラス0.35%だった。

7─9月期の収益率(市場運用分)をみると、ベンチマークに対する超過収益率は、国内債券がかろうじてプラスになったものの、収益率はプラス0.01%。そのほかはすべてマイナスとなった。内訳は、外国株式がマイナス0.05%、外国債券はマイナス0.26%、国内株式はマイナス0.31%だった。

財投債を含めたGPIFの運用資産の構成(11年9月末)は、国内債券68.28%、国内株式11.42%、外国債券8.37%、外国株式9.25%、短期資産2.68%、となっている。

GPIFは、08年度までは財政融資資金預託金の償還に伴う新規マネーの流入があったことで、市場では「買い手」の立場だったが、08年度に預託金償還が終わって以降、09年度からは「売り手」に転じている。10年度は市場運用分の国内債券売却を4兆3685億円実施。初めて外国株式の売却(4050億円)も実施した。10年度の資金回収額は合計で7兆4117億円。11年度については6.4兆円程度の資金の取り崩しが計画されている。

(ロイターニュース 岩崎 成子;編集 宮崎大)

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